ブログ=プロフェッショナルすい臓がん外科医中尾昭公=2021年9月11日

*記事投稿年月日=2021年9月11日
*記事更新年月日=2021年9月11日

2021年9月7日火曜にNHK総合テレビチャンネルで放送されたプロフェッショナル「問い続けるは、己の進化 すい臓外科医・中尾昭公(なかおあきまさ)」に人生でとても大切なことがたくさん入っていましたので俺の言葉で俺のブログにまとめます。

1。中尾昭公の子供の時の写真の目がガラス玉のようにキラキラしていました。73歳になった今はまぶたが少し垂れ下がっていて目の輝きを確認しにくいですが目を開くと目がキラキラしていることを確認できます。脳と目は神経で直結されていますので脳を体外から確認できる唯一の器官は目と言われています。「天才は目の輝きが違う」とよく言われますがこのことがこれ程分かりやすい事例は他にないと俺は思います。

2。「人は今の道の中でもっと改善できることはないかと常に迷っていないといけない」と中尾昭公は言っていました。人は今の道の中でかなり上手くなっても上手くなったことに安心することなく常に改善点を求めて不安でいるぐらいが丁度いいという意味です。この考えが源になって中尾昭公は従来の手術方法に比べて死亡率が全国平均の20分の1である新しいすい臓がんの手術方法を発明しました。中尾昭公は休日に病院に出勤して患者の内臓のたくさんの画像を見てより良い手術方法を模索します。中尾昭公は「人が教えてくれたことを鵜呑みにしてそのままやるだけでは本当に良い手術はできない。その人はそれ以上に良い手術はできないし本当に良い手術はそんなことからは産まれない」と話していました。これは株式投資の専門家を名乗る人から売買する銘柄と売買するタイミングを教えてもらって株式投資するだけでは株式投資でほとんど負けるという話と同じだと俺は思います。中尾昭公は「俺はこの道で最高だと思うようになったら成長しないのでその人はおしまいだ」と話していました。「俺はまだ改善している」と自分を褒めながらも「俺はこの道でまだ最高ではない」という謙虚さが大事だと俺は思います。

3。中尾昭公は「自分は日本の宝だ」や「自分は手術がいつも上手くなっている」といつもたくさん自分を褒めて自分を鼓舞して自分に自信を与えています。中尾昭公を診察で訪ねる患者は複数の病院から「すい臓がんの手術はできない」と断られていることが多いです。すい臓は沈黙の臓器と言われすい臓ががんになっても最初は自覚症状はほとんどなくすい臓がんが発覚する頃にはかなり進行している場合が多いです。またすい臓は体の中心にあるため周りに太い血管が多くすい臓がんがそれらの太い血管に浸潤するとがんが太い血管にまとわりつき太い血管にまとわりついたがんを全て取り除くことは難しいです。このためにすい臓がんが発覚した患者が一般的に手術を断られるのは約7割です。これらの患者は中尾昭公に手術を断られると一気に死期が早まります。しかし中尾昭公はたくさんの患者の手術を決断してたくさんの患者を死期から助けます。たくさんの他人が見て一見不可能を可能にしたり死地から生還させるのは中尾昭公にとても強い自信があるためだと思います。「何事も諦めたらそこで試合終了(漫画スラムダンクの安西先生より)」なので諦めないためにも自分が勝つ可能性を信じる自信がとても大切だと俺は思います。

5。中尾昭公は人生の岐路に立ったときにいつも必ず難しい道を選んでいます。中尾昭公は猛勉強の末に名古屋大学医学科に合格して医者になってどの専門分野に進むかを選ぶときに当時一番難しいすい臓がん外科医を選びました。また中尾昭公はすい臓がん外科医になって新しい手術方法を開発しているときに患者3人が合併症を起こして腹部大量出血し立て続けに亡くなりました。このため中尾昭公は大学病院を辞めて一般病院に行くか給料無しでアメリカで肝臓移植の助手として学ぶかの2択を迫られました。大学病院を辞めて一般病院に行くことは中尾昭公は研究医としての道を閉ざされ患者を治療する臨床医として生きていくことを意味しました。ここで中尾昭公は難しい道である給料無しでアメリカで肝臓移植の助手として学ぶことを選択しお金を工面して家族を日本に残しアメリカに渡りました。アメリカで同じ助手は自分より10歳以上年下の人ばかりで英語も上手く話せませんでしたが中尾昭公は当時最先端の医療である肝臓移植を学びました。中尾昭公は当時を振り返って肝臓移植では細い血管をいろいろつなぎ直すので血管外科の手技は非常に卓越していたと話しておりすい臓がんの新しい手術方法に活かしていることを伺い知ることができ40代でのアメリカでの1年間を無駄にしませんでした。このように中尾昭公は人生の岐路に立ったときにいつも必ず難しい道を選んでいます。これは「簡単なことはつまらなくて難しいことは面白い」と俺が昔から言い続けていることに少し共通点を持っています。また中尾昭公は苦境に陥っても這い上がってくる不屈の魂を持っています。

6。中尾昭公はお昼ご飯をここ何十年ぐらい食べたことがないと言っていました。手術が午前10時半から始まって5時間や7時間かかるのでお昼ご飯を食べないようにしているのだと俺は思います。中尾昭公はお昼ご飯を食べない割に体はがっちりぽっちゃり体型ですが体は何をするにしても資本ですのでがっちりぽっちゃり体型はいいと俺は思います。

7。中尾昭公は手術に勝算があっても患者には「成否は五分五分かな」と言います。これは手術は失敗することもあるので中尾昭公は想定よりも患者には厳しめに伝えるためだと俺は思います。

8。中尾昭公は手術をしたときにできるだけたくさんのがんを患者の体から取り除くことに専念します。これは「本気で患者の命に対して向き合っているかどうか」だと言っていました。つまり何事も本気で向き合うには心構えを持って行動し続けて結果を出し続けなければいけないということだと俺は思います。

9。中尾昭公は「人は最後はどっかで消えて死ぬ。死んだら自分の人生に悔いがあるかどうか分からないから自分が生きているうちは手術を頑張る」と話していました。中尾昭公は医者でたくさんの患者を看取ってきたので命と人生のはかなさをよく知っていると俺は思います。

10。中尾昭公にとってプロフェッショナルとは1番目に高度な知識と高度な技術を持つことで2番目に自分の職業に情熱と愛情を持つことで3番目に持続して続けることでした。